1.スピン調整セラピーとは
私たちは目で見るもの、耳で聞く音、鼻で感じる匂いなど、五感を通じて多種多様な情報を取り入れることができます。しかしながら、私たちが意識することなく感じているエネルギーも存在し、その影響により時として病気になることもあります。
具体的には、「電磁波や磁場」(霊的エネルギーを含む)といった、五感では直接感知することが困難なエネルギーを指します。これらのエネルギーが人体に及ぼす影響を「意識外ストレス」と呼ぶことがあります。
長時間にわたり電磁波や地磁気の変動、水脈の影響、レイライン(活断層)などの環境にさらされると、体内の水分子のプロトン(陽子)がスピン偏極を起こすとされています。
健康な状態のプロトンは、互いに反対の向きで回転しており、その結果相互に打ち消しあって調和の状態を保っています。しかし、磁場の変動(磁場勾配)が強い場所では、本来調和を保っていたプロトンが一方向に偏って回転するとされています。これをスピン偏極と呼びます。このスピン偏極を引き起こす環境に長時間いると、睡眠不足や静電気の帯電など、さまざまな病的な症状を引き起こすと考えられています。
SV-1には、このスピン偏極を測定し、修正する「スピン調整セラピー」という機能が搭載されています。


※図のような磁場勾配の多い環境で長時間晒されると「スピン偏極」という現象を起こしやすくなります。そのような場所は、地磁気変動測定器で測定しないとわからないので厄介です。
2.スピン偏極とは
「スピン偏極」という用語は物理学で用いられ、特に核磁気共鳴(NMR)や磁気共鳴イメージング(MRI)などの分野で使われます。それは原子の核や電子など、微視的な粒子が持つ固有の「スピン」という量子力学的性質が、外部の磁場に影響されて一定の方向に揃う現象を指します。









3.スピン偏極とエントロピーの増大と老化
スピン偏極とエントロピーの増大は、老化と深く関連しています。健康な状態では、プロトンのスピンは無秩序に分布しており、全体の磁気モーメントはゼロに近く、エントロピーが低く保たれています。しかし、老化や病変が進むにつれてスピン偏極が進行し、スピンの整列が増大します。これによりエントロピーが増し、秩序が失われていきます。このスピン偏極の増加が細胞の機能低下や組織の変性を引き起こし、老化の一因と考えられています。
4.スピン偏極とアレルギー
アレルギーとスピン偏極には関連があると考えられます。アレルギー反応が起こると、免疫細胞や炎症を引き起こす細胞が活性化され、体内で異常な電気活動(注1)が生じます。この活動がスピン偏極を引き起こし、局所的な磁気モーメントが増加する可能性があります。特に、アレルギーによる慢性炎症が長期間続くと、スピン偏極が持続しやすくなり、組織のエネルギーの乱れや細胞機能の低下を招くことが考えられます。
このように、スピン偏極がエネルギーの不均衡を引き起こし、それがアレルギー症状の悪化や免疫系の過剰反応を助長することが示唆されています。
(注1)アレルギー反応の際に起こる異常な電気活動は、具体的には細胞膜の電位変化や、活性酸素種(ROS)といった酸化ストレスの生成に関係しています。アレルゲンが体内に侵入すると、免疫細胞が活性化し、ヒスタミンやサイトカインなどの炎症性物質が放出されます。この反応により、細胞膜のイオンチャネルが異常に活性化し、カルシウムやナトリウムなどのイオンが急激に流入・流出することで細胞の電位が不安定化します。
この電位変化は、細胞内外での電荷の不均衡を生じさせ、細胞や組織レベルで異常な電場を発生させます。この過程で生成される活性酸素種(ROS)は、周囲の細胞に酸化ストレスをもたらし、さらなる電荷の乱れやスピン偏極を引き起こします。このような異常な電気活動が繰り返されると、局所的な磁気モーメントが増加し、細胞や組織にエネルギーの乱れが生じ、アレルギー症状の持続や悪化につながる可能性があります。